2つのホームコンサート

この土日の2つのミニライブはとても印象的だった。


一つは、ある友人がヘルパーに入っているお宅でのミニコンサート。

車椅子生活で闘病中の奥様と、ご主人のために、友人が時々企画しているということ。

ご家族はあたたかく迎えてくださり、僕は心穏やかに演奏することができた。

自分も日中は福祉の仕事に携わっていることもあり、新たにその仕事と音楽をつなぐ道筋が見えたような気がしたライブであった。


もう一つは、ピアニストのまゆちゃんが自宅で開いている教室のファミリーコンサート。

僕と、和楽器の原口朋丈氏の2人で、特別ゲストとしてお呼ばれした。

近所の子どもたちや、お父さんお母さんが集まって、みんなで歌ったり、ピアノや歌を発表したりする、ほのぼのとしたいい会だった。

ちょこんと座って、一生懸命、篠笛とギターの音に興味を持って聴いてくれる子どもたちは、とてもかわいかった。


最近、「随分、独りよがりな演奏をしているね。君は何のためにその技術を得たわけ?」と心の中の誰かによく言われるのだ。

福祉や、子どもたちのために、なんていうことは自分の技術を省みるだにおこがましいが、下手は下手なりに、役に立つ道がきっとあるんだろうと思う。

ひとつひとつの演奏で、何を伝えたいのか、ちゃんと考えないとね。

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