三大要素

音楽で、リズム・メロディ・ハーモニーのうちどれが一番大事ですか?と聞かれた場合。

うーむ、と考え込んでしまう。

みんな大事だからね。


しかし音楽の成り立ちからいえば、リズム→メロディ→ハーモニーの順で進んでいかねばならないはずである。

ピラミッドの一番下がリズムで、その上にメロディ、さらにてっぺんにハーモニーか、または円の中心にリズム、外側にメロディ、最後の円がハーモニーというようなイメージだ。

あ、後の例えのほうが平和だな。

ところが、学校教育では記憶にある限り、メロディ→ハーモニーの順に教わり、リズムに関しては特にあまり触れない。

せいぜい合奏のとき、先生の手拍子に合わせろと注意されるぐらいである。


メトロノームのように正確なだけではダメで、仲間とコミュニケーションしながら走ったりモタったり、微妙に揺らいで、いい間を作ったりする。

一人で演奏をするときは、自分の内面や微妙な聴き手の雰囲気とコミュニケーションしていく。

そのリズムなしには、メロディ・ハーモニーは存在しない。

先の円のイメージで言えば外側のハリボテだけ。存在しているように見えるだけ、になってしまう。


そんな音楽のいかに多いことか!!

と憤慨する前に、自分が練習しなさい。

…はい。


ハーモニーも似たようなもので、周波数的に完璧に合っているだけでは、むしろ何だかかえって外れて聴こえるときがあるから、音楽とは不思議なものだ。

そもそも、三大要素って誰が言ったの?

「歌詞」は入らないのか。

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